テイスティング・ルーム第36回
東京のとあるバーに集まる男女3人。
モルト通とはまだまだいえない初心者からセミプロまでいますが、
自分勝手なことをしゃべっているには変わりありません。
話の内容については、まあ信用できるでしょう。
なにせ呑んじゃってるんですから。
今回のウイスキー
- 1992年ボウモア(SMSケルティック・クロス)
- 1997年フェッターケアン(マシュー・フォレストPB)
- 1988年ラフロイグ(キングスバリー)
登場人物
マスコミ関係の会社に勤務。おいしいものをおいしいと言える、20代の素直な女性。
金融関係の会社に勤務する男性。仕事がシビアな割に、舌の方の評価は優しい40代。
昼は国際派ビジネスマン、夜はバー&モルト逍遥の達人。
歯に衣着せぬコメントとおやじギャグが痛快な男性。
とあるバーのマスター。?代の男性。
1992年ボウモア(SMSケルティック・クロス)
今日は、最近の国内リリースから3本持ってきました。
1本目は、スコッチモルト販売が出している ケルティック・クロス・シリーズのボウモアです。
蒸留年は1992年で、 瓶詰は昨年の秋頃と思われます。
そうすると熟成年数は10年から11年ですね。
アルコール度数は?
加水調整されていて46度ですね。
90年代以降のボウモアは、化粧品香の少ない、 葡萄の種とスモーキーさとピートの感じられる 「ありし日のボウモアの復活」を彷彿とさせるものが 多いですよね。
それじゃ、期待してよさそうですね。
どんな風にできあがっているか、味わってみてください。
うわっ、とっても良い香り。
色は、ゴールドくらいかな。
ああ、グラスに鼻を近づけていないのに、華やかな香りが立ち上がってくる。
う~ん、カルヴァドスみたいにフルーティー。
ボウモア特有のピート香、漁港のロープ、タール。
まさにボウモアの個性ですね。
ああ、葡萄の種が出てきた。
甘くて、良い香り。
黄金糖のキラキラ感、キャンディーっぽい香り。
ちょっとスパイシー、黒胡椒。
ああ、確かに。
切り立てだから鼻を刺す感じですね。
そう、そう。
でも、とっても良い香りです。
ちょっと気になる印象を感じてしまった。
にかわ、ゼラチンっぽさ。
にかわ、って何ですか。
接着剤の一種ですね。
紙粘土を作るときに使う糊なんですがね。
新聞紙を細かく刻んで、水で柔らかくして、にかわを入れて。
そういう作り方でしたよね。
すいません。
わかりません。
え、御存じないんですか?
ええ、紙粘土は最初から袋に入っていて・・・。
これも世代の違いですか。
Iさん、よかったね、オジサン達とは違っていて。
えへへ・・・一応20代ですから(笑)。
(各自、テイスティングに移る)
ああ、美味しい。
甘さが心地良いですね。
キャンデーのフレイバーが口一杯に広がる。
それからすぐにスモーキーになって。
すごくスモーキーですね。
安心して飲める感じ。
ちょっと小豆の皮、甘さの後の癖みたいなもの。
葡萄の種。
ジェリー・ビーンズ。
フルーツ・キャンディー。
フルーツはどんなフルーツ?オレンジ?
ミックス・フルーツ(笑)。
何と何のミックス?
ミックスフルーツって、よくわかんないですよね。
ほとんどオレンジのような気がするけど。
バナナのような味もするし(笑)。
野菜ミックスジュースも、ほとんどトマトのような感じだけど。
でも、ニンジンの癖があったりする(笑)。
サクマのミックス・ドロップですね。
フィニッシュは、葡萄の種。
それから、乾燥したオレンジピールもある。
ああ、確かにオレンジの皮、ありますね。
フレッシュで、軽くて、飲み易いですね。
アイラ入門用にうってつけのモルトかも知れない。
アイラ入門編も良いけど、僕らの晩酌用にも好適だと思うね。
うん、安心感がありますね。
ブレイン・ウォッシュされているのかも知れないけど…。
え、脳が?、どうなった?(笑)。
いや、洗脳ですよ(笑)。
先入観かも知れないけれど、香りで感じる葡萄の種というのは、どことなく、 ちょっと前のボウモアに特有だった化粧品香に繋がるところがあるように思うね。
そうですね。
このボウモアの場合、ちょっとあるかも知れませんね。
化粧品香の嫌な感じまでは行っていないんだけれど。
これ以上進んでくると不快な感じになるかも知れないと。
ノージングの冒頭に、「まさにボウモアの個性」といったのは、 あの化粧品香も感じられたからなんです。
でも、嫌な感じではないでしょ?。
ええ。
人工的な香りの個性だとは思いますが、不快な感じではないですね。
そのボウモアの化粧品臭さっていうのは、私、よく解らないですが。
70年代から80年代後半に蒸留されたボウモアには、人工的な化粧品臭さ、 「ボウモア・パフューミー」と呼ばれる香りの特徴を持つものが多くあるんです。
そうなんですか。
すいませ~ん。
化粧品臭いボウモアをくださ~い(笑)。
そうは言っても、かなり減ってきているんですよね。
12年の香りもまた戻ってきているし。
そうだな、今だとダーケストですかね。
ダーケストの化粧品臭いのをくださ~い。
あはは。
それは、さっき言ったように、葡萄の種の方が強いように思う。
ただし、その中に少しだけボウモア特有のパフューミーさが感じられる。
不快にならない程度のところで。
そうですね。
パフューミーというよりは、フルーティー&スモーキーな個性が 前面に出ていると私も思いますね。
そう、いやな感じではない。
ただ、パフューミーさは全くないというわけではない。
それぞれの個性に強弱があって、全体のバランスのなかで 決まってくるわけですから、許容範囲のなかで、 パフューミーさが出てくること自体は悪いことではないように思いますが。
そのパフューミーさも、ボウモアの持つ個性のひとつですからね。
うちのワイフは、あまり飲めないんだけれど、 ボウモアの化粧品臭さの話題になって、 彼女に、ダーケストを飲ませてみたことがある。
その時に彼女が言ったのは…。
言ったのは?。
クリスチャン・ディオールの口紅の匂い。
ああ、その方がわかりやすいです。
なるほどね。C・Diorの口紅か。
口紅香という言い方もありますね。
私は、化粧品香と言われて、そんなに嫌な感じはしないんですけど。
性別による印象の差も大きいように思いますね。
女性の場合には、普段ファンデーション、口紅、香水などを付ける機会が多いから、 男性が化粧品臭いと騒ぎ立てるほどに、その化粧品香の存在感を強く感じたり、 不快感を露わにすることがないようですね。
ああ、なるほど。確かにそうですね。
(ダーケストがSさんに運ばれてくる)
このダーケストは、トップにはあまりパフューミーさが感じられない。
ちょっとヒネた感じがあるけど、バリバリの化粧品臭さとは言えない。
う~ん、そうですね。
これが初めてのことだね。
えっ、何のことですか?。
ボウモアのパフューミーさが出てこないことでがっかりしたのは、 生まれて初めてかもしれない(爆笑)。
でもね。このダーケストの方も口に含むと、香水ぽさが強く出てきますよ。
あっ、口に近づけた瞬間に、ウワッと来る感じだね。
なるほど。
本当だね。
鼻だけじゃなくて、口&鼻で来るんだ。
パフューミーさを感じられて、ホッとしたのも生まれて初めてかもね(笑)。
時々使う言い方なんだけど、彼女の首を舐めた後の匂い。
90年代に瓶詰・販売されていたボウモアの特徴ですね。
蒸留時期では70年代中頃から80年代終わりくらいね。
それで、1年くらい前から、若いボウモアで、ようやく化粧品香が少なくなって、 全体のバランスが良くなってきている。
まったく無くなったわけではないんですけどね。
どうして70年代の半ばから化粧品香が強くなってきて、 そして90年頃の蒸留からようやくそれが押さえられてくるようになったのかは、 誰もわからない。
このケルティック・クロスのボウモアは、軽さもあって、 食前向き・初心者向きで良いですね。
確かにそうですね。
飲みやすいから、つい飲み過ぎちゃうかもね。
ボウモア風味の乗ったグレン・グラント5年って言ったら言い過ぎですかね。
うん、「言い得て妙」ですね。
おいしかったです(微笑)。
1997年フェッターケアン(マシュー・フォレストPB)
次のボトルに行きましょう。
あのフォレストさんがボトリングしてきた オフィシャルのフェッターケアン・1997年蒸留です。
カスク・ストレンクスで アルコール度数は62.3度で、ちょっと高めです。
樽の種類は?
良くぞ、聞いてくれました。
フォレストさんに言わせると、面白い樽で、 ええっと…。
50年以上使われた樽で、5空き以上。
しかも、1980年代に一回リ・チャーされていて、 今回のボトリングはリ・チャーした後のセカンド・フィル。
もう、言っている意味がわかんないでしょ(笑)。
母方の叔父さんの又従兄弟の奥さんの実家がどうした、 みたいな(笑)。
要するに、元々これはバーボン樽だったんだけれど、 アメリカ大陸からスコットランドにやってきたのが、50年以上前。
はい、それで?
スコッチ・ウイスキーが詰められて、抜かれて。
詰められて、抜かれて。
詰められて、抜かれて。
だいたい3回以上のスコッチウイスキー熟成が行われました。
はい。
ちょっと樽が疲れてきたので、1980年代に一度樽の内側を焼き直しして 樽材を活性化しました。
その後、一回スコッチウイスキーの熟成に使われた後、 2回目として1997年に入れられて熟成されたフェッターケアンが、 このフォレストさんのプライヴェート・ボトリングということで・・・ふう。
お疲れ様でした。
わかりました。
50年以上というのは、1997年を基準に遡っていいということでしょうか?
そういうことですね。
そうすると、昭和22年以前からスコッチを詰めてきていたわけだね。
ふ~ん、すごいですね。
もうひとつ、フォレストさんのコメントがありまして。
はい。何ですか?
フェッターケアン蒸留所のコンデンサー(冷却器)が、 一時期ステンレス製だったのですが、1996年に再び銅製のものに戻された。
それで?
このフェッターケアンも、古き良き時代の銅製コンデンサーで蒸留されているので、 素晴らしい仕上がりになっていると。
へえ。
フェッターケアンがステンレス製のコンデンサーを使用していたというのを、 私は知らないんですがね。
聞いてみたらいかがですか?
T先生に。
そうしてみましょう。
このフェッターケアンですが、熟成期間が約6年で、 古樽使用ですので、熟成感はあまりないと思われるんです。
この若いモルトを、あのフォレストさんが何故出してきたのか、 不思議といえば不思議なんですね。
なるほど。
その謎を今から解いていこうと。
そういうわけです。皆さんのコメントを参考にしながら。
Sさんは今日が二度めですよね。
はい。
有楽町のCで飲みました。
その時は開封したばかりだったんですが、 わしの席の隣のとなりに、そのフォレストさん当人が座っていました(笑)。
このフェッターケアン、薄い色ですね。
レモン水。
手に付いたので、擦ってみたら、紙ナプキンの匂い。
駅弁とかに付いて来る濡れていて、小さく折りたたんだもの。
香料の入ったお手ふきね。
東南アジアとか、中近東のエアラインで配られるものとかね。
最初の香りの印象は、蜂蜜、水飴っぽい。
スコットランドのお土産を売っている店が、サンフランシスコにあって。
はあ?
うん、ちょっとおかしいんだけど(笑)・・・で、そこで売っていたお菓子に バーリー・シュガーというのがあった。
スティック・キャンデーなんだけどね。
その香りに近い。
わしが、最近、「大麦糖」という表現を使っているのは、 そのバーリー・シュガーの香りに近い印象。
今、ちょっと口に含んでみたんだけれど、見た目の感じや、 香りの印象に比べると、すごく濃いですね。
甘さ、若い青くささ、麦のフレイバーと。
ああ、確かに濃いですね。
味わいの甘さの後に、ジンジャーの個性、 それから、スパイシーでオイスターソースのような余韻もあります。
かなり埃っぽい。
トロっとした甘さ、そしてカンゾウ。
62.3度というアルコール度数の割には刺激がないですよね。
そうですね。
トロっとした甘さが来て、途中でスーっと消えていって、 最後にスパイシーな感じになるんで。
そのスパイシーさも、辛さとか、刺すようなものではないし。
ちょっとだけシナモンもあるね。
アルコールは強いけれど、ニュー・ポッティではない。
若いものだから、舌を刺すような刺激があってもおかしくないんですが、 そういう感じはありませんね。
飲んだ後の余韻に、スティック・キャンデーを舐めた後のような印象もある。
すごいですね。
口に入れて、トロっとしてからが、楽しいね。
なぜ、これほど刺激がないのかが不思議です。
銅製コンデンサーで冷却されたフェッターケアンのスピリットと、5空き以上の 50年以上前のバーボン樽との相性が良かったんでしょうかね。
長く使われてきた樽だけに、樽自体の木の印象もほとんどないですね。
いやみがないですね。
古樽材特有の乳酸(本当は酪酸だけど)も、気になるほどではない。
きっと十分に樽の手入れがされてきて、雑菌が繁殖するようなことは ほとんどなかったのだろうと思われるね。
まったく無いわけではないけれど。
6年でも、ちゃんと出来るんですね。
ああ、美味しい。
だめですよ。私のコメントを盗っちゃ(笑)。
加水する前に無くなっちゃったよ。
ジュラ3年もそうだったけど、このフェッターケアンも、 若くてもボトリングしてくるだけの理由があるっていうことですね。
本当にそうですね。
1988年ラフロイグ(キングスバリー)
それでは、今日最後のボトルに行きましょう。
キングスバリーがボトリングしてきた ラフロイグの1988年蒸留です。
お馴染みのケルティック文字のラベルですね。
Sさん、このケルティック文字のラフロイグは、 これで第何弾になるんでしょうかね?。
3番目くらいじゃないでしょうか?
前回は、シェリー・カスクだったんですが、 今回はバーボン樽です。
アルコール度数は59.2度ですね。
色はとても濃いですね。
香りは、十分にピーティーですね。
華やかさがありますね。
熟成年数の記載はありませんが、もう14~15年にはなりますね。
香りは、ピート。
そしてオガクズ。
ピートと溶剤。
甘い香り。
甘さと酸味の両方あるかな。
松の木材。
味わってみましょうか?
甘い。
喉の奥に甘さが溜まって、なかなか取れない。
甘さだけではないんですけど、甘さが強く残ります。
うあ、本当に甘いね。
甘さと土っぽいピート。
ラフロイグっぽさがない。
バーボン樽のラフロイグって言われるとちょっと意外な感じ。
喉が最後まで甘くて、痛い感じ。
唇にはピリピリ感がありますけど、舌は刺しませんね。
ちょっと余市っぽくない?
樹液とピートと。
樹液か、確かにあるね。
でも、ちょっとコテコテしてるんで、僕の持っている余市の印象とは違うように思う。
抜けてくるピートには、ラフロイグ特有のピート、ヨードっぽさも感じます。
出てきてますか?
どれ、どれ。
ああ、本当だ。
ヨードも感じられることは感じられるね。
全面には出てませんがね。
ところで、先ほどのフェッターケアンと比べると、 樽材の特徴が良く出ているように思いますが。
そうですね。
こちらは、バーボン樽のファースト・フィルかもしれませんね。
ちょっと古樽材の印象もあるんで、わしは、断定はできないと思うけど。
後半の苦みとかに、古樽材みたいな感じもありますね。
古樽材由来のものとは、断定できないけど。
バーボン・カスクなんですよね。
ちょっと信じらんない。
ヨーロピアン・オークでないことは確かですね。
一口一口が変わるんですよね。
ピートはシナモン・キャンデーっぽくて好きなんだけど、終盤の苦さは気になる。
Iさん、喉に当たる感じがあるなら、加水してみたら、どう?
喉に引っかかる感じは緩和されますね。
でも、固さが取れて、開いて、変化するというようなことはありません。
この甘さは、何て表現したら良いんでしょうかね。
樹液の甘さ。
カブトムシ。
ただ、甘いんで、ラフロイグって言われると、ちょっとピンと来ないんだよね。
これほど甘い固まりを飲んだのは初めてかもしれない。
このラフロイグのコテコテなんですが、新しいバーボン樽が 持っている個性なんでしょうか?。
新しいバーボン樽の個性としては、ヴァニラ香が出てこないと行けないけれど、 ほとんど感じられない。
わし個人としては、この土っぽさと甘さから判断すると、 シェリー樽のような印象がある。
すいません。
ヴァニラ香っていうのは、新しいバーボン樽特有のものなんですか?
そうですね。
アメリカン・ホワイト・オーク使用のバーボン樽の個性ですね。
色の濃さ、甘さ、コテコテ感、苦さ。
ラフロイグとも考え難いし、バーボン樽熟成というのも、考えにくいんだけど。
風味自体には多少ラフロイグらしさもあるんですけど。
私の持っているイメージが古いんでしょうかね。
最近出ているラフロイグも、どんどん甘くなってきてますしね。
それでは、まとめに行きましょうか?。
Iさんは、いかがでしたか?
最近とても甘い物好きなので、幸せです。
フェッターケアンは、一番欲しい一本です。
私への御褒美にしたいので、誰かお持ちの方がいらしたら、 プレゼントいつでもお待ちしてま~す(笑)。
蜂蜜の固まりがとても良かったです。
全部持っていかれちゃったかな。
ラフロイグはちょっと前の私だったら、一番欲しかっただろうと思います。
ピートあって、しかも濃い甘さがあって。
ボウモアは飲みやすくて、良かったと思います。
軽さもあって、安心して飲める感じでしょうか。
まずキングスバリーのラフロイグなんですが、 自分の中にあるラフロイグらしさから外れていて、 濃い樹液の甘さとコテコテ感が残るので、自分の好きなモルトとは言えません。
次に、ケルティック・クロスのボウモアですが、 90年代以降のボウモアの変化というものをよく表現していたと思います。
葡萄の種のようなフルーティさとスモーキーさ・タールっぽさとがバランスしていて、 全体的には軽さもあって良い出来のボウモアですね。
最後に、フェッターケアンですが、今日の私の「イチ押し」です。
まず、6年の熟成とは信じられないほどの完成度だと思います。
最初に大麦のトロリとした甘さがきて、次第にスーっと消えて、 最後にスパイシーな様々な表情が出てくる。
カンゾウ、ソース、ジンジャー。
どれも、表情のひとつひとつになっていて、刺すような刺激にはなっていない。
フォレストさんの謎が、ひとつ解けたような感じですね。
フェッターケアンは、カンゾウが個人的には好きだということと、 トロっとしていて、アルコール度数とトロリとした甘さのバランスが 取れていたように思う。
ボウモアはあまり期待していなかったんだけれど、意外に良かった。
変な表現をすると、3年前のボウモアと30年前のボウモアの間くらい(笑)。
軽さがあって、葡萄の種もあって、気軽に楽しんで飲める。
ラフロイグについては、シナモンキャンデーのようなピートは好きだけれど、 苦さの方は気になった感じ。
新樽ではないかとか、古樽材の印象あったりとか二つの評価があったんだけど。
カスク・ナンバーが記載されてなかったり、バーボンカスクと書かずに、 バーボン・ウッドと表現されていたりするところに、何かちょっと理由ありなところが あるような気がする。
そのあたりを突き詰めてみると面白い。
苦さが無ければもっと良かったかな。
3本とも甘かったけれど、甘さにもいろいろとあるということで、 いかかだったでしょうか?。
とっても面白かったです。
まあ、いろいろあって…ね。